生産管理の目的

生産管理の目的はコスト削減と言われています。ただし生産管理は難しく、需要予測、原材料調達、品質管理など複合的な要素がからみあっており、自助努力だけでは解決できない部分をどのように管理していくか、という課題があります。

 

生産管理については以前は工業製品のみでしたが、最近は管理が難しいと言われている農作物にも広がりつつあります。その目的はコスト削減と利益の最大化ですが、工業製品にはない難しさが存在します。これは産業を問わず、生産管理を必要とするすべての「もの」に当てはまります。

 

工業製品の場合、原材料の調達ルートがどのようになっているかで、管理する項目が変わってきます。海外から原材料を調達している場合、実際の材料そのものの品質管理だけではなく、外国為替レートの変動で調達コストが変わってしまうため、財務管理の要素を持っています。取引成立当日の為替レートなのか、決済日の為替レートなのかは事前に取引先との交渉によって決まっているはずですが、実際の決済は金融機関を通して行います。為替予約などで変動リスクを事前に防ぐということは財務管理が行うことですが、コスト削減の目的を達成するには様々な管理が必要となります。

 

生産管理には、目に見える材料などの管理の他に、担当している従業員の労務管理の要素が含まれてきます。例えば、生産に携わる従業員が正社員の場合、人件費には会社が負担しているコスト、福利厚生など直接的に生産に関わりのない部分も含まれているからです。従業員の職場環境にかかるコストも生産現場ではないところで管理が必要です。

 

企業が営業活動を行うことで発生するコスト、広告宣伝費や営業に関わるコストも管理が必要です。従業員の健康管理についても企業にとってはコストに他なりません。そして何か法律に違反したりする場合には監督官庁などから是正を促されたり処分をされたりもします。そうならないために生産だけではなく、企業活動を円滑に行うことを目的に様々な管理規定が決められています。

 

あらゆる企業活動を管理するため、その管理を円滑に行うためには「何故管理が必要なのか?」「管理を怠るとどうなるのか」など目的を明確化することで、従業員や管理職に管理の指標を示すのが理想といわれています。管理社会といわれていますが、企業努力で補うことができる部分を明確化することで従業員などの協力を得ることができれば、コスト削減も可能となります。